今回は気道異物除去法についてわかりやすくお伝えします!大人でも子供でも誰でも起こりうる窒息。自宅内や外出中で、大切な人がもし喉に物をつめたら、、、すぐに対応できるようにしましょう。
結 論
- step1咳をさせる
咳が出せるなら続けさせましょう!咳が出せなければ、次のstepへ!
- step2背部叩打法
背中の肩甲骨と肩甲骨の間を掌の付け根で思い切り何度も叩きましょう!
それでもでなければ次のstepへ! - step3腹部突き上げ法(ハイムリック法)
背側へ回り込み、臍の少し上、剣状突起よりも十分下の位置に拳を置いて上方向に突き上げましょう!意識がなくなれば次のstepへ!
- 最終step胸骨圧迫
仰向けにして胸骨圧迫を行いましょう!それぞれのstepの中で意識がなくなった瞬間に最終stepに移行しましょう!
以上が気道異物除去法の基本的な流れになります。あくまでも基本的な流れです。気道異物での約束事はどのstepにいても意識がなくなったら仰向けにして胸骨圧迫をしなければなりません。また成人と小児とで若干やり方等に違いがあります。詳しくは下記で説明をしますので、ぜひご覧になってください!
step1 咳をさせる
食べ物などを喉に詰まらせたと思ったら、まずは咳をさせます。
窒息のサインとは?
チョークサイン=人間が窒息した時に見せる世界共通のサイン
左の画像がチョークサインといわれる窒息時のサインです。このサインが出たら要注意です。
・咳をしている時に背中を叩かない:ギリギリのところで留まっている異物が振動で気道を完全に塞いでしまう恐れがあるからです。
step2 背部叩打法
肩甲骨と肩甲骨の間を掌の付け根で繰り返し叩きます。傷病者の頭を下に垂れさせて顎をそらせながら行います。
step3 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
傷病者の後ろへ回り込み、臍とみぞおちの間に拳を当て、その上に掌を重ねます。救助者側に引き込むような形で斜め上方向に瞬時に力を加えます。異物が取れるまで何度か行います。
最終step 胸骨圧迫
意識がなくなってしまったら、仰向けに寝かせて胸骨圧迫を行いましょう。できれば最終ステップに到達するまでには異物を取りたいところですよね!
胸骨圧迫のやり方についてはhttp://心肺蘇生法をぜひご覧ください!
赤ちゃんへの対応
胸部突き上げ法と背部叩打法を繰り返します。反応がなくなれば胸骨圧迫と人工呼吸を行います。腹部突き上げ法はやっちゃダメです!詳しくは動画をご覧ください。
予防が一番大切
窒息は起きてしまってからでは遅い!予防が全てです。
成人の対策
- 食べ物の準備:
- 食べ物を適切なサイズに切る。特に肉や野菜は小さく切り、噛みやすくする。
- 飲み込む際の注意:
- ゆっくり食べ、しっかり噛んでから飲み込む。会話しながら食べない。
- アルコールや薬物の使用:
- 飲酒や薬物使用時には、食事中の注意が散漫にならないようにする。
- 口腔衛生:
- 口腔内の健康を保ち、義歯やインプラントを使用している場合は定期的にチェックする。
- 救命法の学習:
- 窒息時の対処法(ハイムリック法など)を学んでおく。
子供の対策
- 食べ物の管理:
- 小さく切った食材を提供する。特に硬い食材(ナッツ、ポップコーン、ぶどうなど)は注意が必要。
- 監視:
- 食事中は必ず大人がそばにいて、子供の様子を見守る。
- おもちゃの選択:
- 小さなパーツがない、年齢に適したおもちゃを選ぶ。
- 食事環境の設定:
- 静かな環境で食事をする。テレビやスマホは使わない。
- 教育:
- 子供に窒息の危険について教え、どうしたら良いかを説明する。
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