止血の方法

止血法

 皆さんは日常生活で出血してしまった時の正しい止血方法はご存じでしょうか?今回は正しい止血方法についてお伝えしたいと思います。転んでしまった時や包丁やカッターナイフで切ってしまった時はもちろん、万が一大きなけがをしてしまい、大出血があった時にも正しい止血ができるようになりましょう!

結 論

 どんな出血にも直接圧迫止血法が基本です。

直接圧迫止血法とは、出血箇所に直接圧力を加えることで血流を止める方法です。具体的には、出血箇所にタオルやガーゼなどを当て、その上から力を入れて圧迫することで血液の流れを止める手法です。この方法は、急な出血を止めるための簡単で効果的な手段として広く知られています。

実際の方法をご覧ください。

日本赤十字社

・ビニール袋等の血液が浸透しない材質のもので感染防御を実施する
・清潔なガーぜやタオルを使用する
・止血できなければ体重をかけるのも良い

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直接圧迫止血の流れ

止血の基本的な流れ
  • step1
    安全確認

    周囲の安全の確認を行い、安全であれば次のステップにすすみます。傷病者を安全な場所へ移動させることもありかとは思います。もし救急キットとかを持っているならば、取りに行くか誰かにとって来てもらいましょう。

  • step2
    感染防御

    傷病者の血液で救助者に感染症が移るのを防止するために感染防御を行います。ビニール袋やビニール手袋、ゴム手袋等を使います。

  • step3
    出血部位の確認

    衣類に隠れている場合はまくるか、脱がせるかハサミで切断するかして確認を行います。頭部から出血している場合は髪をかき分けて確認してください。もし砂や土で汚れていたら、可能な限り流水で洗い流してください。めり込んでいる服や異物があっても取らないでください。それらには止血効果があります。

  • step4
    被覆と直接圧迫止血

    出血している部位にガーゼや布きれ等を直接覆います。その上から圧迫を継続して止血します。5-10分間圧迫を行います。ほとんどの出血は直接圧迫止血で止血できます。

  • step5
    出血部位の挙上

    可能であれば出血部位を心臓より高い位置に挙上します。傷病者自身にお願いしてもいいでしょう。

  • step6
    包帯(あれば)

    被覆しているガーゼ等が血液が赤く滲んできていなければ包帯を巻きます。ガーゼ等がずれたりしないようにするために行います。手ぬぐいやストッキング等も代用可能ですので周囲を見渡して使えそうなものがないかチェックしましょう。

 直接圧迫止血について少しでも理解が深まったらうれしいです!簡単な方法である直接圧迫止血ですがいくつか注意点もありますのでまみっちがお伝えします。

・ティッシュは使わないで!
・ゴムや糸、針金のような細いもので縛らないで!
・折れた枝や包丁、ナイフなどの太いものが刺さっていたら抜かないで!
・汚れたままにしておかないで!

その他の止血方法の紹介

 基本的な止血方法は上記に説明した直接圧迫止血になります。誰でも簡単にできるのでお勧めをしています。実はその他にも、止血する方法がありますのでご紹介しておきます。今から紹介するのは少しだけ医療的な知識を必要とするものでやや難しいかもしれませんが参考までに。

止血点止血法

 止血点止血法は、出血部位に直接触れずに、出血を抑えるために傷口よりも心臓側にある周囲の組織や近くの動脈を圧迫する方法です。例えば、上腕の動脈を押さえて手や腕の出血を止めることができます。この方法は、直接圧迫が難しい場合や、出血部位が感染するリスクがある場合に特に有効です。
 わかりやすいイラストの動画がYouTubeにありましたので紹介します。

止血帯止血法

 止血帯止血法(しけつたいしけつほう)は、外傷などによって大量の出血がある場合に使用される緊急処置の一つです。この方法は、出血を抑えるために、四肢(腕や脚)に止血帯(三角巾を帯状にしたものやターニケットと呼ばれる専用の道具)を巻きつけて血流を制限することを目的としています。ただ、非常に注意点が多く専門的な訓練を受けた人が使用することが推奨されているので紹介程度となります。

なぜ止血が大切なのか

 結論、体の中にある血液量の30パーセント約1500mlが失われると命の危険があるからです。
 そもそも体の中を流れている血液量は体重の約8%と言われています。成人で4~5ℓです。この量が動脈や静脈、毛細血管の中に入っています。これらの血管がケガによって破れて血管外に出ることを出血と言い、破れる血管の種類によって動脈性の出血、静脈性の出血、毛細血管性の出血に分けられますが、中でも動脈性の出血だと短時間で1500mlの血が失われるでしょう。だからこそ、けがをした人で出血している人がいたら、すぐに止血をしなければならないということです。

右側が動脈性出血のイメージです。

真ん中は静脈性出血のイメージです。

こんな時は119番通報

 止血方法の紹介をしてきましたが、以下のような場合は迷わずに119番通報をお願いします!

119番通報を行う場合
  • 大量の出血をしている
  • 四肢が切断されている
  • 直接圧迫止血法でも止血困難
  • 顔面蒼白である、四肢が冷たい
  • 頭、首、脊椎を損傷した
  • どうしたらいいかわからない

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